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【ショボ自由研究】ハサミに対する不当な怒り

これはある日の疑問をきっかけに、語源についていろいろ調べた記録です。
導入に対して驚くほど本題が短く、まとまりがありません。

ある日の仕事帰り、僕はかなり疲れていた。

疲れていると、いろんなものに対して意味なくムカついてしまう。

たとえばコンビニ前のゴミ箱の「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」という表記を見ても、
「お前が“燃やせる”かどうかなんだよ!!ゴミ側に燃えるかどうかを委ねんじゃねぇよ!!!」
みたいな気持ちになる。

そんなノリで歩いている中、散髪屋の前を通りかかった。

看板に描かれてあったハサミのイラストを見て、こう思った。

「何が『ハサミ』じゃ!何も挟めんくせに」

要は、「ハサミ」という、おそらく「挟む」という動詞が変化してできた名前が付けられているにもかかわらず、ハサミが何かの挟むための道具でない、ということに対して怒っていた。

たとえば「栓抜き」「物干し竿」などは素晴らしい。名前だけでその用途まで理解できる。

それに比べて「ハサミ」よ、お前は何なんだ?ふざけてんじゃねぇぞ、という怒りだ。

想像してみてほしい。

皆が購入したハサミが、本当に挟むための道具だったとしたら。

「ハサミ」という名の道具の、本来あるべき姿

おそらくほとんどの人が怒るだろう。お店や製作元にクレームを入れる人もいるかもしれない。

そんな混乱を生み出しかねない名前はやめて、潔く「キリ(切り)」とかに改名したらいい。

そんなことを想像しながら歩いていると、いつしか怒りのノリも飽きてきて、純粋な疑問へと変わってきた。


「実際、なんで『ハサミ』って名前なんや?」

「ハサミ 語源」で調べてみるとこう出てきた。

はさみは、動詞「挟む(はさむ)」の連用形が名詞化した語。
はさみの漢字「鋏」は、金属を表す「金」と両側からはさむさまを表す「夾」の会意・形成文字。
元々は、鍛冶で熱した金属を挟むのに用いる「金鋏(かなばさみ)」の類を意味した漢字である。

もともとは本当に挟むための道具として使われていたが、挟む部分を切るための機能に変え、名前をそのまま引き継いでしまったらしい。



ふーん・・・




おもんね〜・・・




長らくイライラしていたことにあっさり答えが出てしまい、消化不良を抱えて残りの1日を過ごすことになってしまった。

不当な怒りはさっさと疑問に変えてパッと調べてしまった方がいいなぁと思った。

__
ちなみに、その日の消化不良感で、関連して思いついたことをいくつか調べたので、まとめたものを書いておく。
納得する答えが見つからなかったものもあるので、詳しい人とか教えてもらえるとうれしい。

【疑問1】
さっきハサミに対して「キリ(切り)」に改名しろと言ったが、「キリ(錐)」はどういう語源なの?

完全に「刺し」って感じの用途だが、もともと切るための用途だったりしたら面白い。


【調べた結果】
尖ったものを「すい/きり(錐)」と呼び(三角錐とかの錐)、それが語源っぽい。
ハサミみたいに動詞が名詞化したものじゃなさそう。

【感想】
ふーん・・・

【疑問2】
ハサミの英語での語源を調べると・・・?

・調べた結果
英語でハサミは「シザー(scissors)」。
切る、切り取る、切り抜く、を意味する動詞「scissor」が元になっていると考えてよさそう。

・感想
これは納得感がある。
もう日本でもハサミじゃなくてシザーで統一したらいいのに。


【疑問3】
「挟む」を意味する英語って・・・?

【調べた結果】
いろいろ出てきたが、Google翻訳では最初に「sandwich」が出てきた。

【感想】
食べ物のサンドイッチが語源だと思うのだが、あれってサンドイッチって名前の人がトランプしながら食事するために作ったものだったはず

食べ物のサンドイッチ→食材を挟むイメージ→「挟む」という意味の動詞
って変化していったっぽいのは面白い。


【疑問4】
「クリップ」って英語でどういう意味?

日本で、挟むための道具といえばクリップが思いついたのだが、これの語源はどうなのか気になった。

【調べた結果】
留める、取り付ける、という意味の動詞「clip」があり、そこから来ていそう。
動詞の他の意味に、「(はさみなどで)切る、刈る」みたいな意味もあった。

【感想】
clipって動詞のイメージが気になる。
英語の語源ってどうやったら調べられるんや・・・?
「挟む」「切る」「ハサミ」が英語でも近い位置にありそうなのが不思議。


【疑問5】
「金鋏」って英語でなんていうの?

日本の場合は板を挟んで持つための金鋏が形を変えて今のハサミになったっぽいが、海外ではどうなんやろう。
シザーとは別の名前ついてそう。

【調べた結果】
わからんかった。
ちょっと調べただけだと、海外での刃物の作り方に関する記事も見当たらんかった(日本の金物のすごさを訴える内容の記事ばっかり出てきた)。

【感想】
テレビとかで日本の金物職人が「この文化を残さなきゃ・・・」みたいなことを言っているのを観た記憶があるが、そういえば海外の金物職人のイメージあんまりない。
そもそも海外では刃物ってどんなふうに進化してきたのか、歴史全くわからんなと思った。


最後に、やった感想だけ書いて終わりにする。

一旦調べてみてわかった気になったが、実は出典がかなり適当。

ちょっとしたことでも調べるって難しいなと思った。

疲れた日に思いついた疑問がもとで、正直、別にそんな興味があるわけではなかったから深く調べるテンションにはなっていないが・・・

あと、疑問4と5については全くわからなかったので、何か関連して知ってる人いたら教えてほしいです。

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