秋野ひろ

マンガ家。コルクインディーズ。描きたい感情、描いたマンガのアーカイブ、日記に使いがちです。

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    • 昆虫食

    • マンガの振り返りとか

      学び的な振り返りのまとめ

    • 日記

    • 自由研究

      好奇心と初期衝動による体験記

    • 【マンガ】プロ散歩者

      散歩好きな人に共感されたくて共感されたくてしかたがないので描いてるマンガです。

    最近の記事

    【昆虫食】TAKE-NOKOがすごすぎて申し訳なくなった

    「昆虫食」と聞いて、皆さんはどんなことを思い浮かべますか。 言わなくても大丈夫です。わかります。 「さすがに気持ち悪いって」 「虫は好きやけど食べるとなると話は別よ」 「意外と美味しいわ」 おそらく、多くの人はこんなところではないでしょうか。 僕もだいたいそんな捉え方でした。 でもそんな先入観をぶち壊された場所があります。 『TAKE-NOKO』という昆虫食のお店です。 TAKE-NOKO以前 お店の話に入る前に、TAKE-NOKOに来店するまでの僕の昆虫食の経

      • Twitterマンガで振り返る秋野の変化

        「これ別にマンガにしなくてよくない?」 編集者、佐渡島さんからよく言われていた言葉のひとつだ。 「マンガは絵と物語の良さ両方を使える媒体なのに、ちょっと文字で書いて伝わるようなこと以上の情報量をお前のマンガからは感じられないぞ!」 という感想だと捉えている。 そんな感想ばかりを引き出すマンガを描いてしまっていた理由はシンプルで、僕自身も「これマンガにしなくていいよなぁ・・・」と思いながら描いていたのだ。 マンガだからこそできる表現に対する興味が全く無かったり、興味が出

        • 【日記】マジックはすげぇ

          物語に対する称賛として「期待を超えた」「予想を裏切られた」という言葉が使われたりする。 どちらも物語の中で感じた、気持ちのいい驚きに対する感想なのだと思う。 つまり面白いマンガを描くために、 どうやったら人を驚かせられるのか? を考えるのはめちゃくちゃ大事なことなのだ。 先日、縁あってマジシャンのみのりさんという方とお話をさせてもらった。 マジシャンは早い話、驚かせのプロだ。 これは驚きの楽しさを実感させてもらうしかないわということで、諸々のやるべきことを一旦保留に

          • 【ショボ自由研究】ハサミに対する不当な怒り

            ある日の仕事帰り、僕はかなり疲れていた。 疲れていると、いろんなものに対して意味なくムカついてしまう。 たとえばコンビニ前のゴミ箱の「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」という表記を見ても、 「お前が“燃やせる”かどうかなんだよ!!ゴミ側に燃えるかどうかを委ねんじゃねぇよ!!!」 みたいな気持ちになる。 そんなノリで歩いている中、散髪屋の前を通りかかった。 看板に描かれてあったハサミのイラストを見て、こう思った。 「何が『ハサミ』じゃ!何も挟めんくせに」 要は、「ハサミ」

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          • 見返したい(復讐の意でなく)作品たち
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            スモールステップの実践(ケンケン乗り)

            【備忘録】初めて110番した

            先日、人生で初めて110番通報をする機会があったので、覚えとこうと思って書いたメモです。 特にクライマックスもオチもないので、めちゃくちゃ暇な方向けです。 -- 自宅にいると、窓の外から「ジリリリリリリ!」って音が聞こえてきた。 ドアを開けてみると、思ったより大きい音で、これが自分のアパートの火災報知器とかやったら怖いなと思って一旦外に出た。 外に出たら音源は隣のマンションだったっぽく、住人と思われる人が10人くらい外に出ていた。 目覚まし時計100個を一部屋に詰め

            話し合いは主体性から #20210910

            これは編集者の佐渡島庸平氏と、マンガ家のつのだふむさん、高堀健太(ホリプー)さんとの打ち合わせ(定例会)の振り返りです 定例会の前後、参加しているマンガ家メンバーでよく「よい定例会とは」について話し合う。 ・・・が、今のところせいぜい「悪くなかった」くらいの感じで、もっと価値のある話し合いの方法があったんだろうなぁ、それをどうしたらいいのかは分からんが・・・みたいな振り返りになることが多かった。 今回は特にそんな感じになってしまって、それで振り返りnoteも何を軸に書く

            せめて救いようのある勘違い野郎になりたい #20210903

            これは編集者の佐渡島庸平氏と、マンガ家のつのだふむさん、高堀健太(ホリプー)さんとの打ち合わせの振り返りです 僕は勘違い野郎である最近僕はすごい成長した。 マンガを描くことを通じて、ちょっとずつ自分のことが知れてきた。 何が成長したかというと、自分はめちゃくちゃな勘違い野郎だとわかったことだ。 僕はあらゆることを自分に都合よく決めつけ、わかった気になり、向き合うことをやめるのが得意らしい、ということがわかってきた。 たとえば、編集者の佐渡島さんが会った当初からずっと

            振り返りを習慣にしたい #20210827

            これは編集者の佐渡島庸平氏と、マンガ家のつのだふむさん、高堀健太(ホリプー)さんとの打ち合わせの振り返りです 振り返りを書くぞの決意意味わからんくらい面白いマンガを描きたい。 意味わからんくらい面白いマンガを描きたいのだが、そのためにはそれ相応のスピードで成長しないといけない。 これまで正直自分の成長ポテンシャルを過大評価していて「とりあえず描いていたら成長するだろう」と思っていた。 しかし自分は思っていたよりサボり癖があるみたいで、自分のマンガが面白くならない問題と

            【教育実習レポマンガ】交換ノートにイラスト描いてたら注意された話

            近所の世界遺産

          • 感覚派ヒューマニストの世界

            インターネットによって席巻したポリティカル・コレクトネス的な善は、私たちが潜在的に持っていた性善説的な願望を打ち砕いた。ハラスメント、差別、偏見、ジェンダーバイアスといった議論が旧い世代にある種の衝撃と分断をもたらしたのは、これらが内包している「悪への無自覚」という視点のためである。これまで悪とはヒーロショー的な二元論によって管理されるもの―――つまり「悪人が・悪意を持って」なす所業とみなされ、「一般的な善人である私たち」と隔てられているものとして描写されてきた。 ポスト・

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          • 「よかれと思って」のメカニズムー課題の分離とは何か

            優しさや善意には私たちを助け、より良くしてくれるものと、反対に危険な状態に引き込み、その状態から抜け出せなくしてしまうものがある。 精神的に自立していない人間は自分と他人の区別がつけられないが、これによって他人に自分の幸福を押しつけたり、あるいは自分の不幸を他人に肩代わりさせようとする。 この問題は、アドラー心理学の代名詞となっている「課題の分離」という言葉によって説明される。課題の分離は、私の問題は私の問題であり、あなたの問題はあなたの問題であるという「自我と他者」の切

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            戒めTシャツ、はじめました

            僕はマンガ家になりたいので、絵が上手くなる必要がある。 どうすれば絵が上手くなるのかを相談したときに、一番大事なのは「意識」だと言われた。 今の自分の技術に満足せず、目指す絵に近づこうとする美意識を持ち続ける必要がある。 じゃあどうすればその意識を持てるのか、を考えているときにこう言われた。 「自分の絵でTシャツを作って着てみなよ」 正直、めっちゃ嫌だなぁと思った。 松本大洋さんとか浅野いにおさんのTシャツが着たい・・・ でも嫌だと思う気持ちが生じるなら、それが

            【マンガ】 「あの場所」で会おうや

            2年前に帰省したときの体験をマンガにしたものです。 地元の友達との、しばらく会ってなかったり連絡すらとってなくても、緩やかに繋がれている感覚が好きです。 今年はコロナが怖くて帰省してないんですが、どうせまたいつも通り会えるのでまあいいや、と思えるのが幸せな感じがします。

            【定例議事録】あるべき打ち合わせとは

            これは、やじまけんじさんと佐渡島さんの、「コッペくんの次の話をどんな内容にするか?」という打ち合わせを見学させてもらって、そこでの気付きをまとめたものです。(2020年10月23日) 「俺を鏡として使いなよ」打ち合わせの最中、佐渡島さんが言った言葉だ。 鏡として使うとはどのようなことを指すのか。 僕はこんな風に受け取った。 1.自分の作品が読者からどのように読まれるか確認する。 これは純粋にマンガのフィードバックをもらうという意味だ。 どこが分からなかったとか、ど