秋野ひろ

マンガ家。コルクインディーズ。描きたい感情、描いたマンガのアーカイブ、日記に使いがちです。

秋野ひろ

マンガ家。コルクインディーズ。描きたい感情、描いたマンガのアーカイブ、日記に使いがちです。

マガジン

  • 日記

  • 昆虫食

  • マンガの振り返りとか

    学び的な振り返りのまとめ

  • 自由研究

    好奇心と初期衝動による体験記

  • 【マンガ】プロ散歩者

    散歩好きな人に共感されたくて共感されたくてしかたがないので描いてるマンガです。

  • 5本

【日記】ヤンキーとサラリーマンのブレイキングダウン

電車に乗っていると、目の前にヤンキーっぽい人が座った。 本人としてはヤンキーと呼ばれるのは不本意かもしれないが、この文章ではその人のことをヤンキーと呼ぶことにする。 僕はそのときマンガを描いていたのだが、 「なるほど、こういう服装を描くとヤンキーっぽいんだな」 と、スケッチしたくなったので、ちょくちょくヤンキーの方をチラ見していた。 しばらくすると、ヤンキーが大胆に脚を伸ばした姿勢で寝た。 それだけならいいのだが、イヤホンからアップテンポな曲が音漏れしていた。 音漏

【日記】マジックはすげぇ

物語に対する称賛として「期待を超えた」「予想を裏切られた」という言葉が使われたりする。 どちらも物語の中で感じた、気持ちのいい驚きに対する感想なのだと思う。 つまり面白いマンガを描くために、 どうやったら人を驚かせられるのか? を考えるのはめちゃくちゃ大事なことなのだ。 先日、縁あってマジシャンのみのりさんという方とお話をさせてもらった。 マジシャンは早い話、驚かせのプロだ。 これは驚きの楽しさを実感させてもらうしかないわということで、諸々のやるべきことを一旦保留に

【日記】屋上の賞味期限

高校生になれば、屋上には自由に出入り出来ると思っていた。ジャンプ漫画の中で何度も読んだ。だが現実は甘くはなく、立ち入る機会すら与えられなかった。 誰もが夢見て諦める。高校の屋上とはそういう場所ではないだろうか。 僕は今日、その屋上に登ることが出来た。これはその記録。苦難と勇気の物語である。 屋上に入る難しさを知ったのは1年の終わりの頃だったと思う。 体育の授業に一回分の空きが出来て、その時間をクラスごとに自由に使っていいことになった。場所も、教室の他にグラウンドや体育館の使

【日記】ラッキーとの距離

 中学校に入学したとき、それまで同じ環境にいた小学生はひどく幼く見えて、逆に高校生は別の生き物くらい大人に感じた。  でもいざ自分が高校生になっても実感はなくて、今まで通り年下は子供に、年上は大人に見えるだけだった。  大学2年生になった今でも、僕は中学1年生のときから何も変わっていないような気がしてしまう。  内側から変化を見るのは難しい。気付くためには、自分の外に基準をつくって照らし合わせないといけない。  誕生日やお正月みたいに、去年の自分との変化を実感できるイ

  • 1本

【昆虫食】TAKE-NOKOがすごすぎて申し訳なくなった

「昆虫食」と聞いて、皆さんはどんなことを思い浮かべますか。 言わなくても大丈夫です。わかります。 「さすがに気持ち悪いって」 「虫は好きやけど食べるとなると話は別よ」 「意外と美味しいわ」 おそらく、多くの人はこんなところではないでしょうか。 僕もだいたいそんな捉え方でした。 でもそんな先入観をぶち壊された場所があります。 『TAKE-NOKO』という昆虫食のお店です。 TAKE-NOKO以前 お店の話に入る前に、TAKE-NOKOに来店するまでの僕の昆虫食の経

マンガの振り返りとか

学び的な振り返りのまとめ

くわしく見る
  • 1本

Twitterマンガで振り返る秋野の変化

「これ別にマンガにしなくてよくない?」 編集者、佐渡島さんからよく言われていた言葉のひとつだ。 「マンガは絵と物語の良さ両方を使える媒体なのに、ちょっと文字で書いて伝わるようなこと以上の情報量をお前のマンガからは感じられないぞ!」 という感想だと捉えている。 そんな感想ばかりを引き出すマンガを描いてしまっていた理由はシンプルで、僕自身も「これマンガにしなくていいよなぁ・・・」と思いながら描いていたのだ。 マンガだからこそできる表現に対する興味が全く無かったり、興味が出

自由研究

好奇心と初期衝動による体験記

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  • 3本

【ショボ自由研究】ハサミに対する不当な怒り

ある日の仕事帰り、僕はかなり疲れていた。 疲れていると、いろんなものに対して意味なくムカついてしまう。 たとえばコンビニ前のゴミ箱の「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」という表記を見ても、 「お前が“燃やせる”かどうかなんだよ!!ゴミ側に燃えるかどうかを委ねんじゃねぇよ!!!」 みたいな気持ちになる。 そんなノリで歩いている中、散髪屋の前を通りかかった。 看板に描かれてあったハサミのイラストを見て、こう思った。 「何が『ハサミ』じゃ!何も挟めんくせに」 要は、「ハサミ」

幻覚を見てみた感想【ガンツフェルト効果】

今月のはじめ、「薬物を使用せずに幻覚を体験する方法が話題」という記事がバズっていた。 調べてみたところ、準備物も安価で、方法も手軽だった。 僕はこれまで幻覚を見たことがない。 どんなものなのか興味がわき、本当に見られるのか試してみることにした。 【幻覚を見るにも準備から】 幻覚を見るための手順は、大きく分けると 1、視界を真っ白にするためのアイマスクをつくり 2、YouTubeで流したホワイトノイズを聴きながら待つ というものらしい。 まずはマスクをつくるこ

【自由研究】強キャラのトリックを暴く

はじめに、次の漫画を見てほしい。 誰もが一度は見たような場面ではないかと思う。以降、このシーンを「アピール場面」と呼ぶ。 アピール場面で描かれるキャラは大抵強い。その彼らの強さ自体を疑いはしない。 しかし気にかかることがあった。 「そんなに都合よくゴキブリが出てくるのか?」 というのも、基本的にアピール場面以外で虫の描写がほとんどない。これでは、強キャラがわざわざ自己主張のために虫を用意する、或いは別のトリックを使っていると思われても仕方ないのではないか。 そして仮に

【マンガ】プロ散歩者

散歩好きな人に共感されたくて共感されたくてしかたがないので描いてるマンガです。

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  • 1本

近所の世界遺産