【日記】屋上の賞味期限
高校生になれば、屋上には自由に出入り出来ると思っていた。ジャンプ漫画の中で何度も読んだ。だが現実は甘くはなく、立ち入る機会すら与えられなかった。
誰もが夢見て諦める。高校の屋上とはそういう場所ではないだろうか。
僕は今日、その屋上に登ることが出来た。これはその記録。苦難と勇気の物語である。
屋上に入る難しさを知ったのは1年の終わりの頃だったと思う。
体育の授業に一回分の空きが出来て、その時間をクラスごとに自由に使っていいことになった。場所も、教室の他にグラウンドや体育館の使