【定例議事録】感情のあらすじをつくろう

これは、やじまけんじさんと佐渡島さんの、「コッペくんの次の話をどんな内容にするか?」という打ち合わせを見学させてもらって、そこでの気付きをまとめたものです。(2020年8月18日)

感情のあらすじをつくろう

やじまさんが打ち合わせのために作った、次の話のあらすじをまとめたものを見て、佐渡島さんが言ったのが「感情のあらすじが書けていない」という指摘だった。

現状、やじまさんは「何が起こるか」を先に書いていて、そのせいで「どんな感情になるか」に着目できておらず、話の中で描かれる感情がショボいものになってしまっているとのことだった。

人は、できごとよりも人の感情に興味を持ちやすい。

だからできごとを考えても、そこで起きる感情に興味を持ってもらえなければ途中で読まれなくなってしまう。

逆にいえば、感情が変化したことがヒキになっていれば、そこにどのようなできごとがあったのかも気になってくれる、とのことだ。

例として言われていたのは、「コッペくんはこの十年間で一番泣きました。それはお祭りの準備をしたのがきっかけでした」というような語り出しだ。たしかに気になる。


あたらしく1話を描くときに推奨されるやり方としては次のとおりだ。

まずメインキャラクターがどのような感情になるか、という「感情のあらすじ」を考える。

その次に、そのような感情になるのはどういう出来事が起こったか、という「できごとのあらすじ」を考える。

その2つのあらすじを用意して、感情のあらすじが読みたくなるものか、出来事のあらすじが感情の変化を生むために妥当かを打ち合わせで考えられると良いらしい。

皆はどんな感情になりたがっているか?

物語の中でどのような感情を描くかが大切と分かったわけだが、その感情が支持されやすいかどうかは、ツイッターなどでなんとなく把握できるらしい。

たとえば毎日のバズっているツイートのまとめを見ると、「皆が今どのような感情になりたいと思っているのか?」を把握することができる。

そこで把握した、皆がなりたがっている感情をうまく描くことができればヒットの可能性があがるということだった。


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秋野ひろ
僕が有名になった後「秋野ひろは俺/私が育てた」と公言できるようになります。