秋野ひろ

マンガ家。コルクインディーズ。描きたい感情、描いたマンガのアーカイブ、日記に使いがちで…

秋野ひろ

マンガ家。コルクインディーズ。描きたい感情、描いたマンガのアーカイブ、日記に使いがちです。

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昨日投稿した2作、文壇バー『月に吠える』主催の「人はなぜ本を返さないのか?文学賞」に応募したあと改稿したものです。
応募要項もすごく面白いので、是非見たあとで読んでみて下さい。
http://magazine.moonbark.net/information/nazehon/

秋野ひろ
7年前
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『良 いなか』(1840字)

「ええ御守りやんか。祈年祭で売っとってもおかしくないくらいや。ありがとうな」 そう言って田沼先輩が笑った。無人精米機から出て来たばかりの上白米のような、輝くよう…

秋野ひろ
7年前
5

昨日投稿した2作、文壇バー『月に吠える』主催の「人はなぜ本を返さないのか?文学賞」に応募したあと改稿したものです。
応募要項もすごく面白いので、是非見たあとで読んでみて下さい。
http://magazine.moonbark.net/information/nazehon/

『良 いなか』(1840字)

「ええ御守りやんか。祈年祭で売っとってもおかしくないくらいや。ありがとうな」
そう言って田沼先輩が笑った。無人精米機から出て来たばかりの上白米のような、輝くように白い歯を見せる。
「そんな…喜んでもらえて嬉しいです。受験、絶対合格して下さいね」
私は胸の前で両手を握った。先輩もそれに合わせて、ガッツポーズをしてくれる。それを見て、喉に餅が詰まったような気分になった。手をそっと胸に当てる。先輩の合格

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