秋野ひろ

マンガ家。描きたいテーマのアーカイブに使ってます。

『竹撮りの翁』(306字)

時は平成。竹取りの翁と呼ばれている者がおりました。野山に立ち入っては竹を取り、多くの竹細工を作っていました。
ある夕暮れのことです。翁は近いうちに誕生日を迎えるお婆さんの為に、上等な竹を探していました。切り倒した数本の竹を背負い、そろそろ帰ろうかと腰を上げたその時です。ふと前を見ると、なんとそこには光り輝く一筋の竹があるではありませんか。
翁はすぐにポケットからスマートフォンを取り出し、それを撮影

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【日記】屋上の賞味期限

高校生になれば、屋上には自由に出入り出来ると思っていた。ジャンプ漫画の中で何度も読んだ。だが現実は甘くはなく、立ち入る機会すら与えられなかった。
誰もが夢見て諦める。高校の屋上とはそういう場所ではないだろうか。
僕は今日、その屋上に登ることが出来た。これはその記録。苦難と勇気の物語である。

屋上に入る難しさを知ったのは1年の終わりの頃だったと思う。
体育の授業に一回分の空きが出来て、その時間をク

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