秋野ひろ

マンガ家。コルクインディーズ。描きたい感情、描いたマンガのアーカイブ、日記に使いがちです。

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マンガ家。コルクインディーズ。描きたい感情、描いたマンガのアーカイブ、日記に使いがちです。

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記事一覧

【レポート】計画性を持とう

【昆虫食】追悼 サニー(虫注意)

【自由研究】強キャラのトリックを暴く

デッサン練習

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時の差婚(7000字)

【レポート】計画性を持とう

課題で、「姉崎神社に、正月に門松を飾らない理由」を想像して書くというのが出た。 もう1つのテーマと合わせて、A4サイズのレポート1枚にまとめればよい。 だが、「ちょっとユニークに攻めてやるかぁ」と冒頭をふざけたところ、収集がつかなくなってしまった。 今日は色々やりたいこともあった。学校の図書館にあるパソコンを使い、課題に取り掛かったのが20時。30分と少しで課題を終わらせ、21時には帰宅、そこから… という計画が、22時までぶっ通しで2000字の小説を書いてしまったため大幅に

【昆虫食】追悼 サニー(虫注意)

高校1年生のとき、この誘いを断っていれば、今ほど辛い思いをせずに済んだのかもしれない。 上のやりとりの1ヶ月後、誘ってきた相手と僕を含む5人でセミを食べた。 やる前は、虫を食べることへの抵抗を感じると思っていた。しかし実際はむしろ殺す方が心苦しく、茹でて死んだ蝉の羽をむしる頃には、各々が「これは自分が大事に食べる蝉だ」と思っていた。 ガスコンロを使って公園で調理したが、食べるときには土の上で正座になり、自ずと手を合わせてしまった。食の大切さを忘れないよう、一年後もまた同じ活

【自由研究】強キャラのトリックを暴く

はじめに、次の漫画を見てほしい。 誰もが一度は見たような場面ではないかと思う。以降、このシーンを「アピール場面」と呼ぶ。 アピール場面で描かれるキャラは大抵強い。その彼らの強さ自体を疑いはしない。 しかし気にかかることがあった。 「そんなに都合よくゴキブリが出てくるのか?」 というのも、基本的にアピール場面以外で虫の描写がほとんどない。これでは、強キャラがわざわざ自己主張のために虫を用意する、或いは別のトリックを使っていると思われても仕方ないのではないか。 そして仮に

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デッサン練習

時の差婚(7000字)

  作り笑いに気付いたのはそのときが初めてだった。  小さな笑い声を上げた彼女は、きっと泣いていた。 僕が定年退職した頃、一般人もタイムマシンを使えるようになった。  高校生のときに知り合った妻、チサも同じ年に仕事を辞めた。家族にも恵まれた。退職金も十分にある。僕は自らの余生に何ら不満があるわけではなかった。  ただ、過去にある未練があった。  あれは高校2年のバレンタインデーだ。毎年僕には無縁なイベントだった。だがその年は最悪だった。  告白の失敗。  誰にでもあるこ